自然はともだち~緑のカフェ~

田舎で、夫は野菜作り、私はピアノを弾いています。

アメイジング・グレイス #1  ~心をリセットしたい時~  素晴らしき恩寵☆  知られざる曲のルーツ

みなさん、こんにちは(*^_^*)

今日も、読んでくださって、ありがとうございます♪

 

なんとなく、自分をリセットしたい時、ゼロにしたい時ってありますよね。

そんな時は、自然に帰るのが一番有効だと思いますが、毎日忙しい日々の中で、なかなかそんな時間は作れませんよね。

 

そこでおすすめなのが、部屋の中でも気軽に聞くことができる音楽なのですが、その中でも王道をいく「アメイジング・グレイス」を、今日はご紹介したいと思います。

あまりにも有名で、いまさらご紹介しなくても、みなさんご存知だと思いますが、この曲が作られることになった訳は、ご存じない方が、多いのではないかと思います。

 

私も、この曲が大好きで、とても思い入れがあったのですが、ある時この曲について調べていたら、驚くべきことを知りました。

 

この曲の作詞は、イギリスの牧師ジョン・ニュートンによるものですが、この方は牧師になる前に、ある職業についていました。

それは、黒人奴隷を輸送する「奴隷貿易」です。この仕事について、ジョンは巨万の富を得たといわれています。

 

その頃は、奴隷として捕まえられた黒人への扱いは、家畜以下だったそうです。その辺のことは、文章にするのも辛いなので省きますが、ジョンも、同じように黒人に対しひどい扱いをしていたそうです。

 

この事実を知ったときは、衝撃で、この曲への思いまで変わりそうな感じでした。

 

でも、ある時ジョンに転機が訪れます。それは、ある日船が嵐に遭遇し、死の危険にさらされたのです。

それまで、敬虔なクリスチャンの母を持ちながら、信仰心のかけらもなかった彼が、初めて真剣に神に祈ったそうです。

すると、船は運よく沈まずジョンは、助かったそうです。

 

それ以来、彼は聖書などを読むようになったそうです。

そして、その出来事から6年後に、彼は多額の献金と勉強を重ね牧師になったそうです。

 

この詩の中で、彼は黒人奴隷貿易に関わったことへの深い懺悔と後悔、またそれを許したもうた神への感謝を歌っています。

 

それまで、ただ美しいと思っていこの曲に、そんなエピソードがあったとは、思ってもみませんでした。

 

確かに、彼のやったことは、許されることのないことです。また、彼が、その後6年も奴隷貿易をやめなかったことも、理解できません。

 

それでも、多額の献金をして、聖書などを学んで牧師にまでなったということは、充分悔悛したのでしょう。

 

そして、改悛した後は、過去の罪深さにどれほど心を傷めたかしれませんね。自分の罪深ゆえに、神様からの絶対的な許しは、彼の信仰心をより一層深めたのでしょう。

 

彼が、生まれつき、心が清らかで、優しくて、非の打ちどころのない人間だったら、このような素晴らしい曲が、生まれなかったでしょう。

 

ごくごく普通の、煩悩もいっぱいあって、道も何度も踏み外した彼だからこそ、書くことができた歌なのですね。

 

ただ、美しさが空から降ってきたような美しさではなく、底知れない闇を知っている人がたどりついた、光の世界。

 

アメイジグ・グレイスが、クリスチャンの枠をこえて、世界で愛される秘密もその辺にあるのかも知れませんね。

 

この曲は、いろんな方が、カバーしていますが、その中でも1番のおススメを次回させていただきます。

 

今日も、ありがとうございます(*^_^*)